一目惚れ、青森回顧録(ねぶた編)
今週のお題特別編「はてなブログ フォトコンテスト 2016夏」も兼ねて。
私が旅に出る理由はいっぱいあってだな。
ということで、今回はどうしてもねぶた祭を見たい旅だった。
理由はかなりの一目惚れである。
そう。前年のねぶた祭をやってる頃にドドンとアルバムもリリースされ、紅白歌合戦でもその色気とパフォーマンスを見せつけてくれた、今何かとオリンピック関係で話題の椎名林檎嬢のせい。
この「長く短い祭」のジャケ写のねぶたに一目惚れだった。
おばあちゃんにぽそっと「行きたいんだよねー」って話したところ、旅行フリークのおばあちゃんでさえ「まだ見た事ない、行ってみたい」というので、これは行かねばな、から始まったねぶたと出会う旅。
結論から言うと、どんだけ魅力に溢れてるんだ、夏の青森。ねぶた祭も良すぎて、もう完全に青森愛好会に入りそうな勢い。
(⬇︎前回の青森にメロメロにさせられた私の惨事はこちらからどうぞ)
さて、肝心のねぶた祭」の写真をば。
祭の会場である市街地の方へと、まだ明るい18:30位からそぞろ歩いて向かう。
催しものもあったり。津軽三味線のパリッとした音色が海風にのって響く、ベイエリア。津軽三味線の世界チャンピオンさんだった。
ねぶた参加者である跳人(はねと)が衣装の一部として身に纏う鈴。街で出会った猫さんも提げてる。かわいい。
ねぶたには本当に老若男女参加していて、ちっさい子もたくさん跳人(はねと)としてねぶたと一緒に練り歩き、跳ねる。こんなおチビさんも、祭が始まる前、会場への道中もぴょこぴょこと跳ねていた。さすが、跳人英才教育はゆりかごからか。
(実際にベビーカーに乗った赤ちゃんも参加していて、まさにゆりかごから笑)
さて、肝心のねぶた祭は、日が暮れ、黄昏時のまだ少し明るさの残る時間からドドンという太鼓の響きにより始まりました。
次々と流れてくる大きな山車のねぶたは1台だいたい4トンあるとか。
下で押している人は本当にしんどそうだったのが印象に残る。
鮮やかで華やかで艶やか。獅子の青が美しい。
今年のねぶた大賞だったJR東日本のねぶた。
どデカ太鼓!!祭囃子の太鼓の音が迫力を後押し!
山車が沿道の観覧席に見せる為に迫ってくると観客も盛り上がって「ラッセラッセ」掛け声が湧く。
お囃子担当、囃子方さん達も老若男女。何年もずっとずっと受け継いできた伝統の響きにグッとくる。郷愁を誘う、郷土の祭への愛を滾らせる、短い夏の切なさを感じる、色々な想いを呼び覚ますこのメロディ。夏が始まるとみんなで祭に向けて練習するんだろうな、と勝手な妄想で泣きそうになった。
言葉にできるほどのボキャブラリーを持ち合わせていないけれど、列挙するなら「雄壮」「艶やか」「迫力」
ねぶたの本当の迫力、心躍る、何か滾る感じは、写真ではとても伝えきれない。地域の誇りともいうべき素晴らしいお祭りをこの目で見て、音と光と人々の高揚感を肌で感じてよかった。素敵な思い出になりました。
外国人でも日本人でも、とにかく多くの人に、凛々しく逞しいこの祭の姿を、青森の短い夏に催される郷土の愛の塊「ねぶた祭」で感じて欲しい、是非。いっておいでよ。夏の青森。
しばらくしたら、ねぶた祭への手配とケアするといい事まとめてみます。
ま、気長に。